お膝の痛みは、変形があるからと思われている方も多いのではないでしょうか?
また自粛期間の影響で在宅時間が増え、掃除やDIYに勤しむ方も多いのではないでしょうか?
当院にも以下のようなご相談があります。
☑掃除のときに下の物を拾うためにかがんだら膝が痛む
☑掃除機を奥までかけるようとに低くなると膝に痛みがある
☑雑巾掛けが痛くてできない
特に年末の大掃除の時期は、お膝のご相談が増えます。
痛くて掃除が思うようにできないといったモノや、逆に掃除を頑張った翌日に痛みが出るといったパターンは僕もよくあります。
年末は普段よりも掃除、会食、初詣など移動が多いのでお膝のトラブルは本当に辛くて大変です。
実際にお膝の痛みを訴えてご来院される方を診せていただくと、お膝だけでなく周辺の関節も硬いことが多いです。
周りの関節の動きが悪くなることで、間接的に膝にまで悪影響を及ぼしたと考えられます。
特に冬場でしたら、寒さで筋肉も固まりやすく痛みが出やすいです。
本来であればお尻や足首が受け持つはずだった負担が、一気に膝にかかってしまい痛みが出てしまいます。
また膝が痛くなるとどうしても、早くなんとかして痛みから抜け出したいと思いレントゲンや注射を受けられる方が多いです。しかしながら、膝の痛みと変形は一致しないことが研究でも明らかになっています。
したがって検査や注射は、効果よりもリスクの方が大きいのであまりオススメできません。
スポーツや交通事故で膝を強く打ちつけたとか、今日の試合に痛み止めを打ってでも出たいという緊急事態以外は行わないようにしてください。
膝が痛い時に、なにかストレッチをしようと思っても、そもそもお膝の曲げ伸ばしが出来ない時もあります。
ですので、膝の近くで比較的大きな筋肉が集まるお尻(股関節)のストレッチがオススメです。
股関節が大きく動かせるようになることで、膝の負担も軽減できますし、膝が動きやすい環境にもなって一石二鳥です。
以下の動画を参考に1日3回、20~30秒を目安にゆっくり呼吸をしながら行ってください。
膝は股関節と足首に挟まれているので、両者からの影響を大きく受けます。多くの膝のトラブルは膝そのものよりも、どちらかの動きの悪さに起因することが多いのも事実です。
明らかに強い力がかかっていない場合は、安易に膝の検査や、注射を受けるのではなく、周辺の筋肉を緩めてあげてください。ストレッチをやってみたけれど、思ったように改善しないという方は、是非とも治療院に相談してください。
くれぐれもレントゲンや注射は最後の選択肢にしてください。